プログラム詳細

一日目 特別企画 ~ つながり 広がり 歩み続ける ~

進行:高野和子大会委員長・森田代志子大会副委員長

第一部 『 つながり 』

13:15~16:30
4名のパネリストに、これまでの、そして今の日本における選択理論の普及について語っていただきます。

飯島 俊治 現実療法認定カウンセラー ・ 選択理論心理士 ・ WGIシニアインストラクター
田畑 雅紀 現実療法認定カウンセラー ・ 選択理論心理士 ・ WGIシニアインストラクター
佐藤 真司 選択理論心理士・ WGI基礎インストラクター ・ 日本選択理論心理学会 事務局長
浜田 富美子 選択理論心理士・ WGIプラクティカムスーパーバイザー・認定NPO法人日本リアリティセラピー協会事務局 ・ WGI 監事 WGI 日本代表国際理事proxy

 

第二部 『 広がり 』

さらに、「広がり」として国内の支部研究会活動に焦点をあてます。

第三部 『 歩み続ける 』

そして、今から未来に。
柿谷正期前会長そして新会長からメッセージをいただきます。選択理論とともに歩み続ける未来を創造しましょう。


二日目 分科会・上級講座プリゼンテーション発表

分科会A(60分枠)6演題、分科会B(30分枠)3演題、上級講座プリゼンテーション発表2演題を予定しています。どの分科会も選択理論を実践に活かし、または研究した大変意義ある内容です。座長のファシリテートのもと、発表者と参加者間で活発に協議いただき、これからの実践にお役立てください。
また、「集中上級講座」で実際に発表された上級講座プリゼンテーション発表は、これから上級プラクティカムに進もうと考えていらっしゃる方々の参考になることはもちろん、選択理論を伝えるスキルを身につけるためにも参考になります。ぜひ、これらのアイデアもお持ち帰りください。

分科会A 口頭発表

9:15~10:15 

萩尾 寛江 80・50問題の一提言
澤田 正 選択理論と「可能性」を照らし合う NVC (非暴力コミュニケーション)
星野 優美子
溝越 洋子
小佐田 裕美
中山 美枝
「選択理論」で身に付ける「健全な欲求充足(公衆衛生モデル)」~「生活習慣」から「様々な欲求」を健全に満たせる習慣を乳幼児が身に付ける関わり方とは?~

 

10:25~11:25 

馬場 悠輔
瀬田 剛
市川 将基
基本的欲求プロフィールの標準化に
向けて
瀧川 昇三
大岐 博巳
三石 良枝
時長 瑠美子
精神・発達障害があっても“幸せに働く選択を諦めなかった”物語~明確な上質世界を見続けたからこそ幸せに向かい歩んでいける~
深沢 宗主
川合 亜希子
選択理論的保育方法の効果性と持続性-今日本で問われている保育を学会員としてどう見るか-

 

分科会B 口頭発表

11:35~12:20 

冨田 康之
馬詰 美保子
山本 啓一
髙橋 さやか
オンライン読書会からクオリティコミュニティへの移行~ めざまし読書会「グラッサー博士の選択理論」を継続して得たもの ~
金子 浩治
近藤 理紗
ロールプレイの苦手意識からの脱却!?
~ 様々な練習方法やアクティビティーの意図からみた苦手脱却のヒント~
窪田 洋久 選択理論とスポーツ指導~ 思いっきり夢中になる世界 ~

 

上級講座プリゼンテーション発表

11:35~12:20 

谷口 智恵 クレームは怖くない!~職場での人間関係の改善~
中野 幸子 マイベストブック~わたしの頭の中の図書館~

全体ロールプレイ研修

13:50~16:20
全体ロールプレイ研修では、田畑雅紀WGIシニアインストラクターのファシリテートで、どのようにロールプレイを進めればよいか、デモンストレーション等を通して学びます。それを参考にして、ご参加の皆様にはロールプレイスキルアップにグループでチャレンジしていただきます。
今回は特にカウンセラー側に潜む「外的コントロール」に焦点を当てます。乞うご期待!!



■ 口頭発表概要
(筆頭発表者、メインタイトルのみ表示しております)

分科会A

 萩尾 寛江:80・50問題の一提言

引きこもりの問題の一つは、行政も社会も周りの親兄弟も、外的コントロールを使い無理に社会に出させようとする事である。子どもは引きこもり、親は世間体を気にして外的コントロ―ルを使う。結果として、親も子も生存の欲求を中心に欲求充足できなくなる。そこで、資産運用を見直し、様々な保険を駆使し、親子の将来像が描けるお手伝いをした。同時に親に選択理論を学んでもらい、外的コントロールを使わない生き方を考えてもらった。

 澤田 正:選択理論と「可能性」を照らし合うNVC(非暴力コミュニケーション)

グラッサーの選択理論・リアリティセラピー(CT・RT)とマーシャル・ローゼンバーグのNVC(Nonviolent Communication:非暴力コミュニケーション)はどちらも内的コントロール心理学であり、よく似ているところがある。NVCは対立した関係の修復に強い、「対立を超えて、心と心からのつながりをつくる対話法」といえる。そして、両者はそれぞれの「可能性の拡大」を照らし合うウィンウィンの関係にあると考えられる。

 星野 優美子:「選択理論」で身に付ける「健全な欲求充足(公衆衛生モデル)」

こどもの「健康な心と体の育成」は全ての発達・学習・学びの基礎であり「こどもの主体性」を育て「遊びを大事にする」を目指した大人の関わり方が大切です。グラッサー博士も「教育こそメンタルヘルス改善の鍵」と書いています。乳幼児の生活の中で、生活習慣として食事、排泄、運動、遊びを捉えるだけでなく「健康な心と体」を育むために、乳幼児期から大人が「選択理論に基づいた関わり」をすることが最も重要な鍵となります。

 馬場 悠輔:基本的欲求プロフィールの標準化に向けて

基本的欲求プロフィール(馬場ら,2007)は、Glasserの提唱する5つの基本的欲求(生存、愛・所属、力、自由、楽しみ)を簡便に測定できる検査として普及してきている。基本的欲求プロフィールをwebアンケートにした基本的欲求診断(市川,2021)のデータを用いて、信頼性、妥当性の検討を行ったため、その結果を報告する。

 瀧川 昇三:精神・発達障害があっても“幸せに働く選択を諦めなかった”物語

2016年より、選択理論を基盤として、うつ、精神疾患、発達や知的障害等が原因で働けていない方を対象に、社会に復帰後のメンタルケアと人間関係回復の援助に特化した支援を行ってきた。これまで60名以上の就職・定着をサポート。そこには共通する特徴があった。何らかの障害があっても選択理論を学び上質世界を見続けた先には“幸せに働く選択を諦めなかった姿”があった。その中でも選りすぐりの物語をご紹介する。

 深沢 宗主:選択理論的保育方法の効果性と持続性

昨今保育園での虐待が連日報道される中、外的コントロールを用いてしまう根源と、保育者自身が選択理論的保育、自分の行動や心持ちを見直し続けることで、子どもたちの発達段階、心の育ち、基本的欲求を健全に満たしていくことを身に付ける事にどのように影響するのかを検証した。グラッサーが大切にされてきた「コンピテンシーベース」を保育業界に普及していく為、研究発表をもとに、参加者の皆さんとともに更に創造性を生み出したい。

 

分科会B

 冨田 康之:オンライン読書会からクオリティコミュニティへの移行

2021年4月24日から2022年7月30日まで約1年3ヶ月をかけて、毎週土曜日の朝5:55~6:55の時間帯にオンライン読書会を67回開催してきました。対象書籍はマザーブックとも呼ばれる「グラッサー博士の選択理論」です。オンライン読書会からクオリティコミュニティへの移行へ必要なポイントとは?実際にめざまし読書会の運営面・構成面で具体的に取り組んだこと、継続して得られたことを発表します。

 金子 浩治:ロールプレイの苦手意識からの脱却!?

グラッサー博士は、Role-Play Handbookの序文で「選択理論を使ったカウンセリング教育の核は、ファカルティーの指導のもとでロールプレイを実践すること」と述べています。学びのプロセスの途中では「ロールプレイは苦手」というコメントが多く聞かれます。本分科会では、ロールプレイに関する書籍の内容を参考に、幾つかのアクティビティーや練習方法の意図を考察し、苦手意識の脱却の手掛かりとなる練習方法について検討します。

 窪田 洋久:選択理論とスポーツ指導

スポーツをする現場において、指導者には選手の成果(勝利)が要求されます。でも、その成果だけに目を奪われ、指導者と選手の関係作りを疎かにすると、成果どころかモチベーションの低下にもつながります。指導者と選手の関係づくりが、選手のパフォーマンスの向上につながっていることを感じるようになり、選択理論をスポーツ指導に導入して得た経験とこれからの展望を発表したいと思います。スポーツの指導になぜ選択理論が有効なのか?



上級プリゼンテーション

 谷口 智恵:クレームは怖くない!

私は『お客様クレームに対応』する『品質保証』という部署でお仕事をしています。日々、お客様から様々な製品の問い合わせや苦情が入ります。その度に、なんてことしてくれたの?なぜ、こうしなかったの?など、クレームを出したことに腹を立てたり、責めたり・・というのが職場のあちこちで起こっていました。選択理論心理学「全行動 変えやすいものと 変えにくいもの」を知り、そこからの人間関係の改善やクレームやミスが発生しない仕組みづくりなどの職場での変化をプリゼンにまとめました。

 中野 幸子: マイベストブック

注文住宅の工務店に入社した新入社員(選択理論を知らない人)を対象に、頭の中(脳)を図書館、本を上質世界に例えて、「あなたの本にはどんなことが書かれていますか?」「家づくりにおいてお客様の理想や願望を知ることは大切ですか?」と質問をして、参加している方々に自由に答えて頂きながら、上質世界を掘り下げていくプリゼンテーションです。

 

 

 

■大会前日のオプション企画(大会とは別企画)

開催日時:2023年8月18日(金) 14:00~
会  場:近江町市場「いちば館」4階 近江町交流プラザ 研修室

l ボードゲーム「Choice」の展示 14:00~16:00 会場:研修室2
アチーブメント社考案の選択理論ゲームを展示します。
都合によりファシリテートでの体験はありませんが、実際に触れて試すことは可能です。
参加申込は必要ありません。自由にご来場ください。

l ロールプレイ研修 参加費無料! 15:00~18:00 会場:研修室1
基礎プラクティカム、及び、上級プラクティカム間接スーパービジョンの事例報告を書くための研修です。
講師は、萩尾寛江シニアインストラクターと山川遊子シニアインストラクターです!!

参加申込方法
Google Formで2023年7月31日までにお申込みください。