分科会発表概要

発表者とタイトル、発表概要

◎分科会A

選択理論を学校に
~クオリティ・スクールの実現に向けて・愛媛選択理論教員学習会のチャレンジ ~
発表者:井上千代 ・ 藤原昌子 ・ 森本里美 ・ 横井直美 ・ 浜崎隆司
これまで、愛媛では、多くの教員が選択理論を学び、学校現場で実践を続けてきました。2016年から始まった選択理論教員学習会では、各自が課題を持ち寄り、選択理論的な解決を模索してきました。現在は一歩進んで、欲求充足・自己肯定感アンケートの精度を高めたり、児童生徒が直接、選択理論を学べる集会を実施したりしています。アンケートについては、浜崎教授により自己肯定感と欲求充足の関係が証明され、授業についても子どもたちの積極的な感想が多いことから、アンケートや授業についてその内容を紹介します。

選択理論、こう考えればわかりやすい ‼ -「選択理論の十の原理」の検討を通して-
発表者:澤田正
発表者はずっと「選択理論とは、要するに○○だ」とまとめるのが難しい、「わかったようでようわからん」と感じてきました。「グラッサー博士の選択理論」は最も基本的で重要な書籍とされますが、最近になって、その第13章とそこに挙げられている「選択理論の十の原理」が、選択理論の全体像(骨格)を示しているのではないか、この章をよく読み込めば選択理論がよりすっきりと理解できるのではないかと考えるようになりました。そこで今回の発表では、この第13章と「選択理論の十の原理」を通して、必要に応じて原著や関連書籍の原文を検討したり、図解を使用することで、発表者が理解したところを説明したいと思います。

「愛着形成とCT」乳幼児期にCTで関わることを広げる実践研究
~ 2歳児にCTを教えることは可能か ~
発表者:星野優美子 ・ 溝越洋子
私たちは、「乳幼児教育での選択理論に基づいた関わり」の重要性、その効果、育てられる力について、長年、研究してきました。その中で「愛着形成の時期」にこそ、選択理論(CT)で関わることが人間関係を大切にする豊かな欲求充足を身につける「生き方改革」の基本になると考えます。また、これは、こどもたち一人ひとりに「健全な発達を保障する」という「こどもの権利条約」の精神にも一致する最も効果的な方法であると確信しています。今回は2歳児に対して、CTを伝えるプログラムを通して、2歳児がCTを身に付ける過程を観察し、CTの実践領域の拡大を試みる実践研究を発表します。

上質の追求がつくりだす職場における成長のプロセス
~外的コントロールと隣り合わせでいながら、ブレない信念が上質まで導く〜
発表者:深沢宗主 ・ 地當亜希子
社会では、良い人間関係と成果を生み出す、リードマネジメントの組織運営が望まれています。しかし実際は、組織に選択理論を導入しようとするあまりに、外的コントロールでのやり方になりかねない背景もあります。相手を変えようと導入するのではなく、システムや上質に注目することに信念を持ち、本研究では、選択理論を知らないスタッフとともに、上質の追求を目指し、組織に選択理論を普及していく試みを行いました。そのプロセスを、スタッフそれぞれが、得意分野を生かして研究し、プレゼン発表した事例を含めてご報告致します。

◎分科会B

精神障害と診断された者と、そのご家族の支援の基盤となる選択理論
『治療の主役は本人』 ある姉妹と関わり続けた私の30年史
~姉妹の関係と快復の選択理論的シンクロ〜
発表者:岩瀬亮子
30年前、姉が転勤生活から戻った故郷には、重度の躁うつ病に苦しむ妹との対応に苦慮していた家族が待っていた。暗中模索の5年間、具体的な妹への対応と家族の支援を探し求め、姉が出合ったのが選択理論。『どんな狂ったように見える行動にも、目的がある』と解く脳のシステムは姉にとっても衝撃だった。この理論を基本に妹と関わり続けた二十数年間。妹の病態の変化と姉妹の人間関係の変化をリンクさせながらお伝えします。そして1年ほど前から取り入れた栄養療法の効果についても情報提供いたします。家族や現場での支援の一助となれば幸いです。

インターネットを活用した主体的学習環境の効果
~ 時間と場所にとらわれず選択理論心理学を学び合う環境づくりとは ~
発表者:大西敦子
一方向の学びではなく、双方向の学習環境がインターネット上でも可能になりました。
時間と場所にとらわれないオンラインビデオチャットツールを活用した主体的学習環境づくりについて、3つの取り組み①選択理論心理学読書会②24時間選択理論心理学を学ぶ番組③公開カウンセリング番組 を、発表者側、参加者側の視点から、また、選択理理論心理学を定期的に学ぶクオリティコミュニティをつくることによって得られた成果を発表します。

「空気を読む」の選択理論的考察 ~ 背景、対抗方法、組織 ~
発表者:金澤伸二
「空気」を読むとか、KYとか一時流行しました。この分かっているようでよく分からない「空気」について、情緒的な知覚のフィルター、願望の優先順位、リードマネジメントの不在という観点から選択理論的考察を行います。さらに場を「空気」が支配しているかどうか判断する方法、解決方法、予防策を、システム志向、願望の明確化による個人と組織のゴール設定という点から考察します。

組織のシステムづくりに活かすリードマネジメント
〜実際の取り組み事例から~
発表者:森本 和樹
近年、ビジネス現場では、自己評価による、効果的な行動が選択できる制度や、仕組みが期待されています。それはまさに、選択理論心理学を用いて組織の仕組みや制度づくりをする、リードマネジメントを実践することで得られるものと確信しています。本発表では、リードマネジメントを実践に移す上でのポイントとは何か?実際に事例として、企業での取り組みを紹介し、実践のヒントを提供させて頂きます。